本記事では、3歳児がどのような運動や身体の動かし方をこの時期に覚えればよいか、取り組みやすい運動や習い事について解説します。
3歳児はプレゴールデンエイジの時期
3歳児は「プレゴールデンエイジ」の時期といわれ、体内の神経系統が著しく発達する時期です。プレゴールデンエイジの定義は、専門家により年齢に幅がありますが、3歳から9歳ごろまでを指します。 神経系統が体内に張り巡らされていく段階で、さまざまな体の動かし方や運動を経験しておくことが重要です。子どもの将来の運動能力やスポーツにおけるパフォーマンスの向上につなげるために、どのような運動や身体の動かし方をこの時期に覚えればよいか詳しく見ていきましょう。3歳児の運動遊びの目的
子どもの成長において、運動機能の発達は日常生活を送るために重要です。また、運動機能や運動能力の発達が心や脳の発達にも良い影響を与えるといわれています。 3歳児は2歳児と比べて自分の体をコントロールすることが発達しています。自分の体をコントロールできるようになってきた時期に、運動したり日常生活を送ったりするために必要な基本的動作を身につけるのが良いでしょう。 また、3歳児は周りとの関わり合いに、より興味を持ち始める時期です。友だちと一緒に体を動かす楽しみを教えることで、運動へのハードルを低くできます。簡単な動きや運動を教え、繰り返し行い上達し、それを大人が褒めることで、子どもの達成感や自信につながります。
3歳児ができる身体の動かし方
3歳児は2歳児と比べると転ぶ回数が減り、一人で目標に向かって走ることが可能です。また、ボールを蹴ったり、投げたり、全身を使って重いものを運ぶこともできます。ただし、自分の体をコントロールできるようになってきたといっても、まだまだ動きには未熟な部分が多くあります。 そのような3歳児が覚える身体の動かし方は、次の3つです。- バランスをとる身体の動かし方
- 身体を移動させる動かし方
- 道具を使った身体の動かし方
バランスをとる身体の動かし方
1・2歳の頃は頭が大きく体のバランスがとりづらいため転びやすい傾向にあります。しかし、3歳になるとそれまでに培ったバランス感覚をもとに転ぶ回数が減り、さまざまな運動や遊びを通してさらにバランス感覚を養うことが可能です。 バランス感覚が身につくことで、まっすぐ立つ、回る、起き上がる、ぶら下がるなどの動きができます。バランス感覚を身につけるために親子でできる簡単な遊びが「橋渡り」です。これは親がうつ伏せになり子どもが親の太もも裏あたりから背中まで一本橋を渡るようにする遊びです。体の上は平らではないため、自分でバランスをとらなければなりません。 始めはバランスをとることが難しかったり、怖がったりしますが、親の体を使った低い高さでバランス感覚を鍛えていきましょう。身体を移動させる動かし方
身体を移動させる動かし方は、大人にとっては当たり前の動きですが、自分の身体をコントロールできるようになったばかりの3歳児には難しいことです。 動きとしては、歩く、走る、跳ぶ、登る、這うなどの基本的動作です。しかし、身体の重心をうまく移動できないと身体の芯を保てずバランスを崩してしまいます。また、この動きができないと運動能力を身につけることは難しいでしょう。 身体の重心移動を身につけるために、マーカーの上を決まった足で移動するトレーニングがおすすめです。例えば右足は赤、左足は青と決めて、置かれたマーカーに沿ってジャンプすることで、自然に重心移動のトレーニングにつながります。道具を使った身体の動かし方
道具を使った身体の動かし方を身につけるには、3歳児にとっては難しい点があります。それは、道具を使うには道具の特性を理解する必要があるためです。 言葉で説明しても、3歳児の子どもが理解して道具を使うのは、最初からはできません。一方で、実際にさまざまな道具や遊具を見せて触れさせることで、道具の使い方やそれに伴う身体の動かし方を覚え、少しずつできるようになるでしょう。 道具を使った身体の動かし方は、最初が難しいものですが、早い段階からさまざまな道具や遊具に触れる機会を持つことが重要です。経験や年齢を重ねていくことで、道具の特性が分かり子どもの上達スピードも向上するでしょう。3歳児におすすめの運動遊び
3歳児はさまざまなものに対して興味を持つ時期です。友だちと一緒にやったり、親子でやったりできる遊びを通して、基本的な運動能力を高めていきます。ここでは、3歳児におすすめする運動遊びを4つご紹介します。だるまさんがころんだ
「だるまさんがころんだ」は、道具を使わず室内でもできる遊びです。鬼役が見ていない時に前進し、声掛けと振り向くタイミングを見計らって動きを止めなければなりません。 止まった時は動かないように体幹を使ってバランスを保ち、動き出したら次に鬼が振り向くタイミングを見極めながら前進します。この動作の繰り返しにより、体幹が鍛えられるとともに、タイミングよく筋肉を働かせる能力の向上が期待できます。鬼ごっこ
鬼ごっこは全身の運動能力を高められる遊びの一つです。走り続けることで持久力の向上や鬼をかわすのに素早く方向転換するため、体幹が使われ鍛えられます。その他、鬼役や周囲の子を見ながらスピードに緩急をつけるといった、状況に合わせた判断力も磨かれるでしょう。 さらに脚力の強化や瞬発性、俊敏性、全体を見ながら捕まらないよう逃げることにより空間把握能力も磨かれます。ボール遊び
ボール遊びは、小さな子どもも親と一緒にできる遊びの一つです。ボールは転がしたり、投げたり蹴るなど、さまざまな遊び方があるため、身体のさまざまな部分を使います。 最初から片手で投げたり、遠くまで投げたりすることはできません。最初のステップとしては、ボールを転がすところからが良いでしょう。手を使ってボールを転がせるようになったら、次のステップは両手を使って投げたり足を使って蹴ったりと、バリエーションを増やすのがポイントです。 また、ボールも柔らかめなものや少し固めなもの、大きいものや小さいものなど種類を変えるのもよいでしょう。遊びに変化をつけることで、ボールの扱い方が上達します。また、3歳児の集中力の持続時間は短いため、変化をつけることが飽きさせないポイントの一つです。プール遊び
プール遊びは陸上での遊びとは違う感覚を養えます。例えば、プールの中で体を動かそうとすると水の抵抗を受けます。水の抵抗を受けながら体を動かすには、陸上にいる時よりも筋力や体力が必要です。また、全身運動になるため、全身をバランス良く使えるようになるでしょう。 その他では、水温や自分の身体が水に浮くなど、陸上では感じられない感覚も経験できます。顔に水がかかるのを嫌がったり、水そのものを怖がったりする場合は、最初からプールではなく、家のお風呂で慣れる練習をするのも方法の一つです。3歳からおすすめの習い事
3歳児は運動能力の発達以外にも言語能力や社会性が向上し、自我も形成される時期です。自分のやりたいことやりたくないことなど意思表示もきちんとできるため、子どもが興味のある習い事を始めるには、良いタイミングといえるでしょう。 また、子どもは3歳ごろから少しずつ決まり事や遊びのルールを理解できる、といわれています。スポーツや習い事をする上で決まり事やルールはあるため、これらを理解できるようになったタイミングで始めるのも良いでしょう。 ここでは、3歳からでも始めやすい習い事を2つご紹介します。体操教室
体操教室も心身の成長や社会性を育むことを期待できるため、人気の習い事の一つです。また、初期費用があまりかからない点も人気の理由の一つでしょう。 3歳児は、自分の体をコントロールできるようになってくる時期です。また、道具を使った身体の動かし方も徐々に習得していきます。このタイミングで実施することでバランス感覚や運動能力を飛躍的に向上できるでしょう。スイミング
スイミングは、全身運動の一つです。水の抵抗による負荷がかかるため全身の筋力を自然に使うようになり、基礎体力の向上につながります。また、息継ぎによる呼吸制限は基礎筋力や基礎代謝を向上させます。 スイミングは、運動能力や基礎体力の向上以外にも、メンタル面を鍛えることが可能です。最初は泳げなくとも、練習することで体力がつき、少しずつ長い距離を泳げるように上達します。これにより、25m泳ぎ切れたなどの達成感や、さらに長い距離や他の泳法を習得しようとするチャレンジ精神も育まれるでしょう。まとめ
3歳児はゴールデンエイジを迎える前のプレゴールデンエイジ時期といわれています。この時期は体内の神経系統が著しく発達するタイミングであり、さまざまな遊びや運動を経験しておくことが後々の運動能力の発達に関係します。 バランスをとったり、身体を移動させたり、道具を使った身体の動かし方を覚え、基本的な動作を身につけることにより、より自分の体をコントロールすることが可能です。習い事はフィジカル面を強化する他にメンタル面の強化にも貢献します。子どもの意思を尊重しながら、心身ともに成長できるものを選びましょう。 ジムオルソでは、技術向上だけでなく、礼儀や挨拶を大切にしています。「元気な挨拶ができる」「感謝の気持ちを伝えられる」ことも、成長の大事な一歩。体操を通じて心も育む指導を行い、社会性や協調性も身につけられる環境を整えています。3歳児におすすめの運動動画①はこちら
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