体や脳の発達のためには、体を動かすことも大事な要素の1つといえるでしょう。
本記事では、家でも小学生の子どもの運動量を増やし、体や脳の発達を促すトランポリン運動のメリットや家庭用トランポリンを選ぶ時のポイントについて、解説します。
トランポリン運動が小学生の脳と体を鍛える
トランポリンは全身を使った運動ができます。単に跳ねて下半身を強化するだけではなく、跳ねた時に不安定な空中でバランスを取るために体幹を鍛えたり、着地して次の動作に入るための準備をしたりといった感覚も身につけることが可能です。
また、子どもの脳は0歳から6歳の間に基礎がつくられ、12歳ごろまでには脳の機能がある程度成熟するといわれています。
脳の発達が活発な時期に、全身を使い、脳と体の連動を練習できるトランポリン運動は最適でしょう。
ここでは、トランポリン運動が小学生の脳と体を鍛えることで、どのような効果を得られるかを解説します。
脳と体の連動をスムーズにする
1つ目の効果は、脳と体の連動をスムーズにしてくれることです。トランポリン運動は、跳ぶたびに角度が変わったり、バランスを取ったりしなければ跳び続けられません。
連続して跳び続けるためのトランポリン運動は、脳が次の動きを考える訓練に有効です。
この応用で、転んだ時に咄嗟に手を出せたり、倒れそうな時に頭を守ったりといった動きが出来るようになります。
体幹を強化する
2つ目の効果は、体幹を強化できることです。トランポリンでは、跳びはねた後に空中でバランスを取らなければ、うまく着地ができません。不安定な空中でバランスを取るためには、体幹を強くする必要があります。
連続して跳びはねるトランポリンは、自然にバランスを取る練習と体幹の強化ができます。
日常生活で使わない筋肉を使う
3つ目の効果は、日常生活で使わない筋肉を使うことです。トランポリンでは主に下半身の筋肉が使われ、お尻や太ももなど、大きな筋肉を積極的に使います。
大きな筋肉は、日常生活の中で使われる機会は多くないため、トランポリン運動は大きな筋肉を鍛えるのに有効といえるでしょう。
また、大きな筋肉が鍛えられることで、基礎代謝量が上がったりエネルギー消費量が増えたりするため、太りにくい体をつくってくれます。
ふくらはぎのポンプ機能を鍛える
4つ目の効果は、ふくらはぎのポンプ機能を鍛えられることです。連続してジャンプするトランポリン運動は、ふくらはぎのポンプ機能を鍛えられます。
ふくらはぎのポンプ機能は、体の第二の心臓ともいわれ、ポンプ機能が強化されることで、血液の巡りが促されます。
血液の巡りが良くなることで、むくみや冷え性を改善できるため、トランポリン運動は体の不調を整える運動としても最適でしょう。
トランポリンの基本的な技に関してはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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家庭用トランポリンの選び方ポイント5つ
競技用や体操教室にあるようなトランポリンは大きすぎますが、今は家庭用トランポリンとして、いろいろな種類のものが販売されています。家庭用トランポリンを選ぶ時は、家の中におけるサイズを選ぶことはもちろん、集合住宅に住んでいる人の場合は、隣接する部屋への音や振動にも配慮しなければなりません。
選ぶ時の主なポイントは次の5つです。
- 設置場所の広さ
- 耐荷重の確認
- トランポリンのタイプ
- 持ち運びや収納が可能か
- 安全性
設置場所の広さを確認する
1つ目のポイントは、設置場所の広さです。部屋の中に、トランポリンを十分に置けるか事前に計測しておきましょう。計測する時に考慮しておきたいのが、トランポリンまわりのスペースです。
万が一、子どもがトランポリンから飛び出してしまう可能性を考えて、トランポリンの大きさにプラスして周囲1~2mにスペースがあることが望ましいといえます。
耐荷重を確認する
2つ目のポイントは、耐荷重の確認です。耐荷重とは、トランポリンの上にモノや人を載せた時にどのぐらいの重さまでなら乗せても変形や損傷せず耐えられるかを表すものです。
耐荷重に余裕がないと、トランポリンのフレームが歪んだり破損したりする可能性があります。
これでは、遊んだ時にケガをしてしまう可能性も考えられます。
スプリングタイプとゴムバンドタイプ
3つ目のポイントは、トランポリンのタイプです。家庭用トランポリンには、スプリングタイプとゴムバンドタイプの2つがあります。
スプリングタイプは、金属バネが使われているもので、バネの力が強く、跳ねた時に高さもでます。
ただし、使っている時の音は金属バネの軋みなどもあり大きいため、アパートやマンションなどの集合住宅に住む人の利用には向いていません。
ゴムバンドタイプは、ゴムが使われているため跳ねた時の衝撃の吸収力が高く、その分ジャンプの高さは抑えられます。
使っている時の音も金属バネ部分が少ないため、スプリングタイプより音も抑えられ、集合住宅に住む人が利用するのにも向いているでしょう。
折りたたみができるか
4つ目のポイントは、折りたたみや収納が可能かという点です。家庭用として使う場合、家の中のスペースは限られるため、使用しない時はコンパクトに折りたたみできたり、収納できたりするほうが邪魔になりません。
また、場所を変えて使いたい時に折りたたんで、持ち運びできるほうが便利でしょう。
手すりや安全ネットの有無
5つ目のポイントは、安全性です。子どもやトランポリンに慣れていない人が使う時は、万が一のことを考えて、安全面は万全を期すのが望ましいでしょう。
家庭用トランポリンとして販売されているものには、バランスを取りやすいように手すりが付いているものや、誤ってトランポリンから飛び出すのを防ぐための安全ネットが付いているものがあります。
トランポリンに慣れていなかったり、楽しくてつい思いっきり跳ねてバランスを崩してしまったりした時に、手すりや安全ネットがあれば大きなケガを未然に防ぐサポートとなるでしょう。
トランポリンをする時に注意すべきこと4つ
多くの人は、トランポリンに慣れてくると連続で飛び跳ねるのがうまくなってきます。しかし、慣れてきた時に油断してケガをする可能性があります。
特に子どもがトランポリンをする時は、次の4つのことに注意しましょう。
- 広いスペースを確保する
- まわりにものを置かない
- 1人ずつ使わせる
- 大人が必ず見守る

広いスペースで行う
1つ目は、広いスペースを確保して、トランポリンを行いましょう。トランポリンに慣れていないうちは、バランスをうまく取れず真ん中で跳べなかったり、トランポリンの外に出てしまったりする可能性があります。
万が一、子どもがトランポリンから飛び出してしまうことを考えて、トランポリンの大きさにプラスして、周囲1~2mはスペースに余裕があると良いでしょう。
周囲にものを置かない
2つ目は、まわりにものを置かないことです。前述のとおり、トランポリンに慣れていない場合、バランスを崩してトランポリンから飛び出してしまう可能性があります。
飛び出した先におもちゃや家具などがあると、ぶつかってケガをしてしまうリスクがあるため、トランポリンのまわりにはモノを置かないようにしましょう。
また、まわりにモノを置かないように気をつけていても、おもちゃやモノが落ちている可能性もあります。
トランポリンをする時は、遊ぶ前にまわりにモノが落ちていないか、きちんと確認することがケガの防止につながります。
1人ずつ使う
3つ目は、1人ずつ使うことです。家庭用トランポリンの基本設計は、1人利用を想定しています。
2人以上で同時に跳ぶとそれぞれのジャンプのタイミングが異なってぶつかったり、足場が不安定な分バランスを崩したりするリスクもあるでしょう。
また、家庭用トランポリンも耐荷重は100㎏程度はあります。
しかし、小学生の高学年になってくると体の大きな子は体重もあるため、複数人で乗った時に耐荷重を超えてしまう可能性に注意しましょう。
大人が必ず見守る
4つ目は、子どもがトランポリンをする時は、大人が必ず近くで見守りましょう。トランポリンを正しく使わないとケガをする可能性があります。
フレームの間に手を挟んでしまうといった事故も起こりえるため、子どもがトランポリンをする時は必ず大人が近くで見守ることが、ケガを防ぐ一番のサポートといえるでしょう。
小学生向け家庭用トランポリンに関するよくある質問
Q1.トランポリン運動は小学生にどんな効果がありますか?
A. トランポリン運動は、下半身の強化だけでなく、空中でバランスを取ることで体幹を鍛え、脳と体の連動をスムーズにする効果があります。また、日常では使いにくい大きな筋肉を鍛えることで基礎代謝が上がり、血流改善によって冷えやむくみの予防にもつながります。
Q2.家庭用トランポリンを選ぶ時に注意すべきポイントは何ですか?
A. 設置場所の広さや耐荷重の確認は必須です。加えて、スプリング式かゴムバンド式かなどタイプの違いや、折りたたみや収納ができるかどうかも重要です。
子どもが使う場合は、手すりや安全ネット付きなど安全性が高いものを選ぶと安心です。
Q3.家で子どもがトランポリンをする際の注意点は?
A. 周囲に十分なスペースを確保し、まわりに物を置かないようにしましょう。また、家庭用トランポリンは1人ずつ使うのが基本です。
さらに、子どもが遊ぶときは大人が必ず見守り、事故やケガを未然に防ぐことが大切です。
まとめ
トランポリンは全身を使った運動ができます。単に跳ねて下半身を強化できるだけではなく、バランス感覚や空間把握能力を身につけたり、体幹を強くしたりできるのが特徴です。
また、子どもの脳は0歳から6歳の間に基礎がつくられ、12歳頃までには脳の機能がある程度成熟します。
脳の発達が活発な時期に、全身を使い、脳と体の連動を練習できるトランポリン運動は、有効な運動の1つです。
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