回転する方向や回数、姿勢の違いによってさまざまな技があります。
本記事では、トランポリンで行う前宙とバク宙について、それぞれのコツと練習方法を解説します。
トランポリン宙返りは安全な環境で行うことが重要
トランポリン宙返りをしたい場合は、十分なスペースが確保できるトランポリンパークのような施設や、専門の教室で練習する方法があります。家庭用の小さなトランポリンで宙返りをするのは危険です。
小さなトランポリンで宙返りをして、トランポリンの外に落下すると怪我につながる可能性があります。
また、トランポリン宙返りは、十分なスペースがある場合でも、頭や首から落下したり、着地に失敗したりすると、重大な怪我につながるおそれがあります。
安全に行うには、専門の教室で指導を受け、適切な補助のもとで練習するのがおすすめです。
「ジムオルソ」は、2歳から通える体操教室です。
お子様から大人まで、年齢やレベルに合わせたクラスを用意しています。
専門家のいない場所で練習する場合には、必ず親の補助や見守りのもとで行いましょう。
なお、トランポリンパークのような施設では、宙返り系の技が禁止されている場合もあるため、事前に確認しておく必要があります。
トランポリンの前宙を成功させる3つのコツ
トランポリンで前宙を成功させるには、ジャンプの方向と高さ、回転を開始するタイミング、そして回転する姿勢にコツがあります。ここでは、それぞれ解説します。
上方(やや前方)に十分な高さのジャンプをする
前宙をする際は、上方(やや前方)に十分な高さのあるジャンプをすることがポイントです。ただし、前に跳びすぎると危険なため、基本的には上方へのジャンプをしっかり行い、前方への動きは少し意識する程度でよいでしょう。
前方に向けて大きくジャンプしたり、早く回ろうとしすぎたりすると、前方に勢いがついて高さが出ません。
その場合、着地の際に前方に突っ込んだり、顔から落下したりする危険が高くなってしまいます。
上方(やや前方)に十分な高さが出るジャンプをするよう意識して行いましょう。
ジャンプした後で回転を開始する
トランポリンで行う前宙では、回転を開始するタイミングも重要です。ポイントは、ジャンプした後で回転を開始することです。 ジャンプする瞬間に頭を下げて回転を開始してしまうと、高さが出ません。
高さが足りないと、着地までの時間が短くなり、落下や着地の失敗につながる可能性が高くなります。
正面を見てジャンプした後で、首を倒すのではなく、上半身全体で回転するイメージで行いましょう。
膝をしっかり抱えて回転する
スムーズに回転するためには、回転する際の姿勢も大切です。膝をしっかりと抱えた状態で回転しましょう。
膝をしっかりと抱えていない場合、回転の勢いが十分につかず、お尻で着地したり、足で着地してもバランスを崩したりしやすくなります。
回転が終わって着地するときは、膝を伸ばして両足の裏で着地します。
トランポリンの前宙を成功させる段階的な練習方法
ここでは、段階的な練習方法を解説します。練習は、安全に十分配慮しながら行いましょう。
ステップ1:その場で抱え込みジャンプ
まずは、回らなくていいのでその場でジャンプを行います。その際、手は斜め上に上げ、身体はまっすぐ固めた状態をキープしながら連続でジャンプを行えるようにします。
次に、その場で抱え込みジャンプを行います。
その際気を付けることとして
- 腹筋を使い膝を胸まで上げる
- 膝を上げるタイミングで、上げた手を膝までもってくる
ステップ2:高さのあるマットに前転
次は、胸の高さほどにエバーマットを積み重ねます。マットに着手した状態から1,2,3のリズムでジャンプを行い、マット上に前転します。
慣れてきたら、ステップ1のジャンプ姿勢から1,2,3のリズムで着手して前転します。
回転する際は、ステップ1で行った抱え込みジャンプの姿勢を意識しましょう。
ステップ3:トランポリンで前宙
実際にトランポリンで前宙の練習をします。これまで紹介したコツ(ジャンプの方向・タイミング・回転する際の姿勢)を意識しながら取り組みましょう。
トランポリンのバク宙を成功させる3つのコツ
トランポリンでバク宙を安全に行うためには、回転する際の姿勢や視線、ジャンプの勢いにコツがあります。ここからは、それぞれについて解説します。
膝をしっかり抱えて回転する
トランポリンでのバク宙を成功させるには、回転する際の姿勢が重要です。膝をしっかり抱えた姿勢で回転しましょう。
膝を十分に抱えていない場合、勢いがつかないため、回転しきれずに首から落下してしまうおそれがあります。
しっかり膝を抱えて回転することを意識して行いましょう。
なお、抱えている膝は、床が見えたタイミングで解除します。
視線は前を向いたまま回転する
恐怖心の影響もあり、後方へ回転するときに、あごを上げて上を向こうとする人は珍しくありません。しかし、回転するときにあごを上げて上を向いてしまうと、落下につながる可能性があります。
視線は前を見たままで、膝を抱えて回転することが大切です。
高さのあるジャンプから勢いよく回転する
トランポリンでのバク宙は、勢いよく回転することが重要です。勢いが足りない場合、回転が途中で止まり、首から落下して重大な怪我につながるおそれがあります。
一方で、勢いがつきすぎた場合は、背中から着地して前方へ跳ね返ることがあります。
勢いが足りず首から落下するケースと比べれば、まだ大きな怪我につながりにくい傾向がありますが、いずれにしても無理のない範囲で行うことが大切です。
そのため、高さのあるジャンプをして、ためらわず勢いよく回転する点を強く意識して練習することが非常に重要です。
トランポリンのバク宙の段階的な練習方法
ここでは、段階的な練習方法を解説します。安全に配慮しながら無理のないステップで進めましょう。
ステップ1:プルオーバー
ステップ1の練習では、トランポリンで後方に回転する感覚を覚えましょう。プルオーバーとは、トランポリンの上で、次の通り行う技です。
- あごを引き、前を見た状態でジャンプする
- 両手で軽く膝を抱え、背中で着地する
- その勢いで後方に回転する
- 両足で着地する
ステップ2:膝を抱えた背落ち
ステップ2は、前を見た状態でジャンプし、両手で膝を抱え背中で着地して元に戻る練習です。繰り返し行い「バク宙ができそう」と感じたら、ステップ3のバク宙に挑戦してみましょう。
ステップ3:トランポリンでバク宙
ステップ3では、実際にトランポリンでバク宙に取り組みます。立った状態からジャンプして後方に回転し、両足でトランポリンに着地します。
ここまでに紹介したコツを再度確認して、必ず意識しながら行いましょう。
- 膝をしっかり抱えて回転する
- 視線は前を向いたまま回転する
- 高さのあるジャンプから勢いよく回転する
2025.07.03
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トランポリンでの宙返りに関するよくある質問
Q1.トランポリンで前宙をすると高さが出ず、回りきれないのはなぜですか?
A. トランポリンで前宙をする際、ジャンプと同時に回転を始めてしまっているケースが多く見られます。前宙では、まずトランポリンの反発を使って上方(やや前方)に十分な高さを出してから回転を開始することが重要です。 早く回ろうと意識しすぎると高さが出ず、回転不足になりやすく、前方へ突っ込むような危険な着地につながる可能性があります。
トランポリンでは「跳んでから回る」意識を強く持ちましょう。
Q2.トランポリンでバク宙をすると怖くて後ろに回れないのですが、どうすればいいですか?
A. トランポリンでバク宙に挑戦する際、恐怖心からあごを上げて上を向いてしまうと、回転が止まりやすくなります。視線は前を向いたまま、膝をしっかり抱えて回転することがポイントです。
また、いきなりバク宙を行うのではなく、トランポリン上で『プルオーバー』『膝を抱えた背落ち』 といった後方回転に慣れる段階練習を重ねることで、恐怖心を減らしながら安全に感覚を身につけられます。
Q3.ジムオルソのトランポリンで宙返り(前宙・バク宙)の練習はできますか?
A. はい、ジムオルソではトランポリンを使った宙返りの練習が可能です。前宙やバク宙に必要なジャンプ力・回転感覚・姿勢づくりを、年齢やレベルに合わせて段階的に指導します。専門スタッフの補助と安全管理のもとで行うため、初めて宙返りに挑戦する方でも安心して練習できます。
まとめ
トランポリン宙返りとは、空中で体を回転させて着地する技のことです。回転する方向や回数、姿勢の違いによってさまざまな技があります。
前宙を成功させるコツは、上方(やや前方)に高さのあるジャンプをする、ジャンプした後で回転を開始する、膝をしっかり抱えて回転することです。
バク宙を成功させるためのコツは、膝をしっかり抱えて回転する、視線は前に向けて行う、勢いよく回転することです。
練習したい場合は、家庭用の小さなトランポリンではなく、十分なスペースが確保できるトランポリンパークや、専門の教室で行いましょう。
トランポリンでの宙返りは、頭や首から落下したり、着地に失敗したりすると、重大な怪我につながるリスクがあります。
安全に行うには、専門の教室で指導を受け、適切な補助のもとで行うのがおすすめです。
ジムオルソでは、お子様の年齢やレベル、やる気に合わせた、少人数制でアットホームな雰囲気のクラスを用意しています。
たとえば、2歳〜3歳が対象の「プレキッズ」をはじめ、小学3年生〜大人が対象の「バク転教室」までさまざまなクラスがあります。
体操教室への入会を検討されている方は、ぜひジムオルソの無料体験にお越しください。