また、運動する上で必要になるさまざまな運動能力を鍛えられます。 本記事では、幼児期からできる基本的な動きや、その動きを応用して習得できるマットの基本技について紹介します。
いろいろな運動能力を鍛えるマット運動
マット運動は、幼児期から取り組める運動の一つです。クッション性の高いマットの上で運動するため、ケガするリスクを下げられます。
運動に慣れていない子どもや苦手意識を持っている子も安心して取り組めるでしょう。
マット運動は全身を使った動きをするため、幼児期から取り組むことで運動する上で必要となるさまざまな運動能力を育めます。
ここでは、どのような運動能力を鍛えられるか、見ていきましょう。
柔軟性
1つ目は柔軟性です。柔軟性は、筋肉や腱が伸びる力と関節の可動域の広さで決まります。
マット運動では全身を使った動きが多く、その動きの中には日常生活ではあまり使わない部分を使う動きもあるため、柔軟性を高めるのに有効です。
柔軟性がないとケガをするリスクも上がるため、マット運動を通して柔軟性をしっかり身につけましょう。
機敏性
2つ目は機敏性です。機敏性は、スムーズな動作や瞬時の判断に活かされます。
マット運動では身体を動かしつつ、次の動きについても考え準備しなければなりません。
そのため、動作を素早く切り替える能力を身につけられるでしょう。
機敏性を高めることで瞬時の判断も適切にできます。
例えば、転びそうになったときにとっさに手を出したり、頭を守ったりする動作ができることで、ケガの防止にもつながります。
筋力と筋持久力
3つ目は筋力と筋持久力です。筋力は筋肉の1回の収縮で発揮できる力、筋持久力とは筋肉が繰り返し収縮し続けられる力です。
マット運動は、自分の筋力を使って身体を支えたり、起き上がったり、マットを蹴ったりする動作があります。
このような動きの中で筋力の向上、連続的な動作をすることで筋持久力の向上が期待できます。
瞬発力
4つ目は瞬発力です。マット運動の中では、マットを押したり蹴ったりするときに使う力です。
例えば、前転や側転で回るときにマットを勢いよく蹴ったり、後転でマットを押したりするときに瞬間的に力を発揮する瞬発力が必要とされます。
練習を重ねる中でタイミングよく、マットを蹴ったり押したりできるようになると、マット運動の基本技の向上も期待できます。
調整力
5つ目は調整力です。調整力は自分の身体を思った通りに動かせるようになる能力です。
マット運動では、回転したりバランスを取ったりと、いろいろな要素が含まれています。
このような要素を含む動作の中で平衡感覚や空間認識力といった調整力を鍛えることが可能です。

マット運動が子どもの成長に与える影響
マット運動は幼児期から取り組め、いろいろな運動能力を育むのに役立ちます。また、運動能力や身体機能の向上のほかに、子どもの成長にあらゆる面で影響を及ぼします。
ここでは、マット運動が子どもの成長に与える影響について、見ていきましょう。
基礎運動力の向上
1つ目は基礎運動能力の向上です。前述のとおり、マット運動は柔軟性や機敏性、瞬発力、調整力などといった基礎的な運動能力を育む一助になるといえます。
日常生活ではなかなか動かすことのない筋肉を使ったり、動きをしたりすることで、筋力や柔軟性などが育めます。
幼児期から積極的に身体を動かすクセをつけ、運動への苦手意識を持たせないことで、基礎運動力を小さい頃から伸ばしていけるでしょう。
心の成長とポジティブな精神力
2つ目は心の成長とポジティブな精神力を育てることです。幼児期は身体機能や運動能力が発達段階にあります。
身体を自分の思った通りに動かせる調整力も発達段階であり、一つの動きができるまでにも時間を要します。
そのような中、新しいことができたときの達成感は、自信と自己肯定感を高めることにつながるでしょう。
社会性を身につけられる
3つ目は社会性を身につけられることです。マットで技をするときは、一人ひとり順番に行います。
練習の中で順番を守ることで社会性を育めるでしょう。
また、複数人でやるマット運動では、相手とコミュニケーションを取りながら行うため、協調性を養えます。
小さなコミュニティの中で学んだことは、より大きなコミュニティへ出たときも基本は同じため応用が可能です。
初めてのマット運動
ここまでは、マット運動で高められる運動能力や子どもの身体や心の成長に与える影響について見てきました。ここからは、初めてのマット運動でおすすめの動作について紹介します。
3つの基本的な動作は、マット運動の基本の技を習得する上でも欠かせない動作です。
基本の技を習得するためにぜひ参考にしてみてください。
ゆりかご
1つ目は「ゆりかご」です。マットの上で座って膝を抱えて身体を前後に動かす動きです。この動作を応用することで、マットの基本技である前転や後転ができます。
上手にゆらゆらするコツは、顎を引いて背中を丸めた状態で揺れることです。
また、この動作では意識的に背中を丸めるため、身体を丸める感覚を養えます。
丸太転がり
2つ目は「丸太転がり」です。マットの上で寝転がりばんざいポーズを取ります。このときの身体は、1本の丸太をイメージしてみましょう。
身体をまっすぐ伸ばした状態で、マットの上をコロコロ転がります。
転がるときのポイントは、肘を曲げずにまっすぐ伸ばし、指先やつま先もまっすぐにすることです。
この横に転がる動きが、側転を習得する際に必要になってきます。
背支持倒立
3つ目は「背支持倒立」です。マットの上に寝転んだ状態で腰を両手で支え、首で身体全体のバランスを取りながら足を天井に向かって伸ばします。
上手にバランスを取るコツは、腰を支える両腕を身体に沿わせるように脇を締めることです。
バランスを取るのが難しいうちは、足をまっすぐ伸ばさず、曲げた状態で行いましょう。
バランスを取れるようになってきたら、徐々に足を伸ばしてみてください。
この動作が、倒立を習得する上でも必要となってきます。

基本の技3つと習得のコツ
マットの上で動く感覚や基本的な動作を習得したら、それを応用して基本技にチャレンジしてみましょう。ここでは、基本技の前転・後転・側転について、やり方と習得する上でのコツについて見ていきましょう。
前転
1つ目は前転です。マットの上で前を向いた状態から身体を前に丸め回ります。
上達するためのポイントは、最初の姿勢でしゃがまずに膝を軽く曲げて回る準備をすることです。
そして、つま先近くでマットに手をつき、お尻を上げた状態でおへそを見ながら回りましょう。
回るときに足を伸ばすことで、遠心力を使って勢いよく回れます。
前転ができるようになると、平衡感覚や回転感覚も向上します。
側転
2つ目は後転です。マットの上で進行方向に対して背を向けた状態から回ります。
上達するためのポイントは、身体を丸めて回るときに足の裏でマットを勢いよく蹴ることです。
そして、回る時に腹筋を使って、後からついてくる足を引き寄せて回りましょう。
後転は後ろが見えない状態で回るため身体のバランス感覚が重要であり、この感覚を養うために適した技の一つといえます。
側転
3つ目は側転です。マットに対して前を向き、身体の前で両腕を伸ばし構え、足は前後に開いた状態で立ち、片手をマットにつけたら、マットを勢いよく蹴って回ります。
上達するためのポイントは、回るときに膝を曲げずまっすぐにしたまま回ることです。
回るときは両手だけで身体を支えるため、恐怖心を持つ人もいるでしょう。
恐怖心から身体全体が縮こまったり、足を曲げてしまったりするとバランスを崩してしまいます。
側転では、回転中のバランス感覚や平衡感覚が重要になってきます。
練習を積み重ねていく中で、これらの感覚を養うことが可能です。
幼少期のマット運動に関するよくある質問
Q1.幼児期からマット運動を始めても安全ですか?
A.マット運動はクッション性の高いマットの上で行うため、転んでもケガのリスクを軽減できます。さらに、大人の見守りや補助があれば、幼児期から安心して取り組めます。
まずは「ゆりかご」や「丸太転がり」などシンプルな動きから始めましょう。
Q2.マット運動をするとどんな力が身につきますか?
A.柔軟性・機敏性・筋力・瞬発力・調整力といった基礎的な運動能力がバランスよく育ちます。これらは日常生活でのケガ予防や、他のスポーツの基礎作りにも役立ちます。
また、社会性や協調性といった心の成長にもつながります。
Q3.初めて取り組むときはどんな動作から始めるとよいですか?
A. 初心者には「ゆりかご(前転・後転につながる動き)」「丸太転がり(側転につながる動き)」「背支持倒立(逆立ちにつながる動き)」がおすすめです。これらを通して身体を丸める・まっすぐに保つ・バランスを取るといった感覚を楽しく養えます。
まとめ
マット運動は幼児期から取り組める運動の一つです。クッション性の高いマットの上で行うため、安全性があり安心して取り組むことが可能です。
運動する上で必要になるいろいろな運動能力を鍛えられ、また、子どもの心の発達にもポジティブな影響を与えてくれます。
幼児期から安全性の高いマット運動に取り組むことで、運動するクセを身につけ苦手意識を持たせないようにできるでしょう。
また、幼児期は物事の吸収力が高いため、いろいろなことを身につけるのに最適な時期です。
マット運動の基本技を早い段階で身につけられれば、自信や自己肯定感を高めるきっかけにもなるでしょう。
ぜひ、楽しくマット運動に取り組んでみてください。
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