アクロバット技とは?その魅力と種類
アクロバット技とは、一般人には行うのが難しいとされる、身軽で高度な身体動作の総称です。代表的なものとしては、「バク転」や「ハンドスプリング」、「宙返り」などがあげられます。 アクロバット技の習得は、単に特定の動きができるようになるだけではなく、身体の柔軟性や筋力、バランス感覚といった基本的な身体能力を総合的に高める効果もあります。 アクロバット技の種類はとても豊富にあり、前転や後転、側転も多くの人が知る基本的な技の一つです。これらの基礎技を習得したうえで、さらに高度な技に挑戦できます。 アクロバットの技を練習することは、目標を達成するだけでなく、自分の体の動かし方の可能性を広げることにもつながります。初心者でも挑戦できる!アクロバット基本技
アクロバットの技の練習を始める際は、まず比較的難易度の低い基本技から着実に習得していくことが重要です。 「派手なかっこいい技を習得したい」と気持ちが焦ってしまっても無理は禁物です。 基礎をしっかりと固めることで、安全かつ効率的にステップアップをしていけるでしょう。 ここからは、初心者におすすめの基本技とそれぞれの練習のポイントを解説します。
まずはここから!前方回転系の基本技
前方に回転する技は、アクロバットにおける身体の回転感覚を養ううえでとても重要な基本技です。- ゆりかご:体育座りの姿勢で身体を前後に揺らす技です。 横に倒れたり、地面に手がついてしまったりしないように身体の揺れだけで行うことを意識して行いましょう。
- 前転(でんぐり返し):地面に沿って前に一回転します。 「ゆりかご」で培った回転感覚を活かして、横に倒れたり地面に手がついてしまったりしないように練習しましょう。
- 飛び込み前転:前転をする際に、着地までの間にジャンプの動作を入れる技です。 高くジャンプする必要はなく、手をつくタイミングを通常の前転よりも少し遅らせるイメージで行います。
身体を支える感覚を養う!倒立系の基本技
倒立系の技は、身体を逆さまにする感覚や、腕や体幹で身体を支える力をつけるうえで必要不可欠です。- 倒立(逆立ち):倒立もアクロバット技の基本となる動きの一つです。 踏み切りしやすい足を前に出して、肩幅くらいに手をつき、視線は手と手の間で足を振り上げます。
- 壁倒立:壁を利用して倒立姿勢を維持する練習方法です。倒立は難しくても壁倒立ならできるという方も多いでしょう。 「壁に足を引っ掛けて行う方法」と「壁に向かって足を振り上げる方法」の2種類があり、目的に合わせて使い分けます。
- 倒立前転:倒立の姿勢から前転を行う技です。 前転に入る前に一度倒立姿勢をしっかり作り、3~5秒程静止してから回転するとキレイです。
横の動きをマスター!側転系の基本技
横方向に身体を回転させる側転系の技は、アクロバットのさまざまな動きの基礎となります。- 側転:両手で身体を支えて横方向に一回転する技です。 膝を曲げずにキレイに側転するのは意外と難しいですが、手をできるだけ遠い位置につくことを心がけると、足を上げる際に勢いをつけやすいです。
- 側転のバリエーション:側転には、逆回転で行う「逆側転」や、片手のみで身体を支持する「片手側転」など豊富にバリエーションがあります。 助走をつけて行う「ホップ側転」や手ではなく肘で回転する「肘側転」なども、難易度は上がりますが見た目の華やかさも向上するでしょう。
大技に挑戦!中級・上級アクロバット技
基本技をマスターしたら、いよいよアクロバットの醍醐味ともいえる中級・上級の技に挑戦する準備が整います。 ここから紹介する技は、より高い身体能力と技術が求められますが 習得できた時の達成感とその華やかさは格別です。 くれぐれも無理をせずに、自分で「練習すればできそう」と感じるものから選んで行ってみましょう。
後方回転の基礎「後方ブリッジ」と「ロンダート」
後方回転の技に挑戦するうえで、その基礎となるのが「後方ブリッジ」と「ロンダート」です。- 後方ブリッジ(後方転回・ブリッジ転回):立っている状態からブリッジに降りて、そのまま後方に起き上がる技です。 これは「飛ばないバク転」や「ゆっくりまわるバク転」とも呼ばれています。 バク転に挑戦する前に、まずブリッジから立ち上がる動きを繰り返し練習し、後方への感覚と必要な筋力を身につけるのが良いでしょう。
- ロンダート:ロンダートは、バク転や後方宙返りといった後方回転技への助走としてとても重宝する技です。 動きに慣れてきたら、ステップを踏んで助走をつけた状態からロンダートを行い、次の技へと繋げる練習をしましょう。
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- バク宙(スタンド宙返り):助走なしでその場で後方に宙返りする技です。 バク転よりもさらに高い身体能力と空中でのバランス感覚が求められます。
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- 連続技:複数のアクロバット技を連続して行うことで、流れと迫力を生み出す技です。 代表的なものには、ロンダートからバク転へと繋ぐ組み合わせなどがあります。
- ウィンドミル:ブレイクダンスでも人気の高い技で、背中を床に滑らせながら足と腕の反動を使って体を水平に回転させる技です。 難易度がかなり高く、習得には根気強い練習が求められます。